広島県の世界文化遺産宮島1

広島県には世界文化遺産に登録されている観光名所が2箇所有ります。その一つが宮島、もう一つが原爆ドームです。いずれもが広島県を代表する観光名所として、高い人気と知名度を誇っています。毎年日本国内は勿論、世界からも数多くの観光客が訪れています。恐らくこれを御覧の皆さんの中にも、広島県を代表する観光名所である宮島、及び原爆ドームに行ったことがある人もいらっしゃるのではないでしょうか。ここではそんな宮島について紹介していきます。
上で紹介したように、宮島は世界文化遺産に登録されています。ですが、宮島の全てが世界文化遺産に登録されているというわけではありません。それでは一体宮島のどこまでが世界文化遺産に登録されているのでしょうか。まずはそうした疑問に答えていきます。
そもそも宮島の歴史はいつから始まるのでしょうか。推古天皇即位の6世紀末に創建し、12世紀に時の権力者であった平清盛が現在の姿を確立したというのが厳島神社です。宮島のシンボルとも言えるあの沖合いに立つ大鳥居ですが、現在有るのは平安時代から数えて八代目のものです。現在の大鳥居は1875(明治8)年に完成したものです。
さて世界文化遺産と宮島、ということですが、寝殿造りの厳島神社をはじめ、大鳥居が建つ前面の海、及び背後の弥山原始林を含む島の14%に当たる部分が、1996(平成8)年12月に世界文化遺産に登録されています。そして海上に立ち、また背景の山模様とも一体になった宮島ならではの独特の景観が、あの雅な世界を織り成しているのです。
ところで海に面した厳島神社は独特の景観を為しています。ではあの社殿の土台は一体どうなっているのでしょうか。海水や高潮にさらわれたりしないのでしょうか。
潮が満ちると床近くまで水に浸かり、そして潮が引けば高床式の様相となるのが厳島神社の社殿です。皆さんはご存じないかもしれませんが、実は大鳥居の土台の根元は海中に埋められているのではありません。そうではなく、平らな海底に置いた礎の上に柱を設けて、建物自体の重さで建てられているのです。
また回廊の床板には隙間が有りますが、この隙間は高潮時に床下から押し上げてくる海水の浮力を弱めて、床上の水を海へ流す役目を果たしています。あの独特の構造の厳島神社ですが、自然から建物を守る見事な工夫が建物のいたるところに施されているのです。
そんな宮島ですが、夏は花火が有名です。宮島の花火は日本花火百選にも選ばれるほど有名で、現在はすっかり宮島の風物詩にもなっています。また宮島には海中に投げ込む水中花火もあり、それらを含めれば約5000発の花火が打ちあげられます。宮島で花火が打ち上げられたとき、宮島の大鳥居や厳島神社が花火の灯りで幻想的に浮かび上がるという、何とも神秘的な景色が見られます。
宮島には伝統的な行事も有ります。それが管絃祭です。ここではこの宮島の管弦祭について紹介します。毎年旧暦の6月17日、大潮の日に繰り広げられるのが宮島の管絃祭です。この管絃祭の起源はいまから800年程前の平安時代に遡ります。当時京都の都で貴族が池や川で行っていた「管絃の遊び」を、平清盛が厳島神社に移して、神事としてとり行うようになったのが管絃祭の起源だと言われています。現在でもこの管絃祭は厳島神社最大の神事であり、このときには雅楽が流れ、そして御座船が海を渡る光景で以って、瀬戸内海の海一面に優雅な平安絵巻が繰り広げられます。

宮島の伝統芸能として舞楽も有ります。この宮島の舞楽ですが、その起源は平清盛が平安時代末期に平安の守護神として厳島神社を信仰して社殿を改築し、そして当時大阪は四天王寺にあった楽所を宮島に移したのが始まりです。現在では年に数回、厳島神社で舞楽を鑑賞することができます。幾つか有る舞楽の演目の中でも春の「桃花祭」、それに秋の「菊花祭」は舞楽の数も多く、見所も数多くあって楽しむことができます。

最終更新日:2017/1/13

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